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【新作紹介】宝石になった「古代のイカ」に想いを寄せて
ハナジマが自信を持ってご紹介するジュエリーコレクションは、宝石の原石選び、オリジナルのデザイン制作、そしてつくりにこだわり、 当店の熟練職人が一つひとつ丁寧に作り上げた逸品です。
クオリティへの自信はもちろん、手にした時の手触り、着けた時の心地よさにこだわり多くの方に喜んでいただいております。
今回はイカのタックピンを紹介いたします。
オパールを使ったイカのピンタック
K18
オパール:1.47ct
サファイア:0.28ct
\280,000(税別)
宝石になったイカをご存知でしょうか。
恐竜が地上を支配していたジュラ紀から白亜紀に、海では古代イカ ベレムナイトが繁栄していました。私たちがスーパーで見かけるスルメイカやヤリイカとは大きさも桁違い。
4~5メートル級も泳いでいたようです。
アンモナイトと同様にベレムナイトは白亜紀末期に絶滅してしまうのですが、堆積層に埋まっている間に化石の一部がオパール化しました。化石になる過程でオパール化するものもあるようですが、生物や貝殻などがいったん溶けて空洞になったところに、オパールの成分を含んだ地下水がじわじわと染み込み、気が遠くなるような長時間かけて化石がオパールとなるのです。
べレムナイト:体長は4-5メートルにもなり、頭の一部のみが化石化、オパール化することも
そもそもオパールには2種類あります。
一つはメキシコやエチオピアに代表される火山活動の結果形成される火山性のオパールです。こちらは比較的短期間で出来上がります。
実は自らエメラルドの鉱山を持っていたと言われる宝石好きのクレオパトラが、アントニウスにオパールを所望したと伝えられています。古代ギリシャでは予言と病気から身を守るお守り的な要素もあったようです。当時のオパールはハンガリー辺りで採られているもので、これは火山性のオパールということになります。
メキシコ産オパール
もう一つがオーストラリア産のような堆積性のオパールです。
1㎝出来上がるのに数百万年以上かかり、母なる大地 地球が長い時間育んで作るオパールです。
オーストラリアのオパールは19世紀後半に発見されて採れ始めます。中世からルネサンスの時代、オパールは人気のない不遇の時代を迎えますが、ビクトリア女王の旦那さんであるアルバート王配がオパール好きだった影響で、ビクトリア女王はオーストラリアオパールの流通を全面的にバックアップし始めます。加えて女王は贈り物にも積極的にオパールを使い、オパールは再び脚光を浴びるようになります。
オーストラリア産オパール
古代、オーストラリアには、大きな内海があり、ベレムナイトを始め多くの海中生物が時代を謳歌していました。そこから1億数千万年が過ぎ、私たちは、宝石となった地球の先輩にこうして対面しているのです。
残念ながら、この作品のオパールは古代イカ ベレムナイトではありません。
しかし、死して尚オパールという「宝石」になって私たちの前に現れてくれるイカに敬意を表し、オーストラリア産のオパールで楽しく胸元を飾るイカのタックピンを作りました。
このオパールの前世はベレムナイトではないのですが、ベレムナイトが泳いでいた内海(エロマンガ海)があったところで産出しています。このイカのタックピンを見て、昔々のロマンを感じていただけたら嬉しいです。
オパールは自然の中にある美しい色を、その体の中にすべて取り込んでいるといわれています。このオパールの中にも、夕陽のオレンジ、新緑の緑、澄み渡る紺碧の海の青、エメラルドグリーンの海の色などを垣間見ることができます。
色とりどりのあぶくは、黄緑のペリドットが1石、その他5石はカラーサファイヤです。
オパールの揺らぎある輝きを強烈な七色を発するダイヤモンドが邪魔をすることがないように、あえてダイヤモンドは使用しませんでした。
足も、ちゃんと9本あります。足の裏にある吸盤はラインで表現しています。
体を掻いているような一番長い足は足の途中を裏返し、少しでも立体的に見えるように工夫いたしました。本当に細かいところまでこだわって作った一点ものになっています。
あっ、よく見ようと思って近づいたら、イカ君にオレンジ色のサファイヤのあぶくを投げつけられるかも!
体長2.4㎝、さりげなくお着けになるのにぴったりの大きさになっています。
タックピンを着けた方だけでなく、その周りの方々まで明るい気持ちにしてくれますようにという願いをこめて。
ハナジマではお買い上げ頂いたルースを使ったオリジナルジュエリーの制作は勿論、
お持込み頂いたルースを使ってのジュエリー製作の他、リフォーム等の相談も承っております。
例えば、お母様の形見のオパールのリングを、上記のようなタックピンにリフォームすれば、お嬢様だけでなく、ご子息様にも想いが伝わるジュエリーとなります。
宝石は、財産として代々受け継いでいく以上に、思い出を紡いでいくものとハナジマでは考えております。着けることなく宝石箱にしまわれたジュエリーはありませんか?
是非、リフォームをされて、たくさん身に着け、あなた様の思い出を付け足し、そしてまた次の世代に受け継いでいってほしいと願っております。
ハナジマではこの他にも様々なカラーストーンを使って、石に合わせて一点ずつ制作しております。シンプルなデザインは勿論、少し変わったデザインもございます。
アメジストを使ったお魚のジュエリー
※画像より詳細ページをご覧いただけます
オレンジガーネットを使ったカニのジュエリー
※画像より詳細ページをご覧いただけます
タンザナイトを使ったトンボのタックピン
※画像より詳細ページをご覧いただけます
店内には4500ピース以上の宝石をご用意しております。
ご希望の宝石をお選びいただきオーダーメイドでお作りすることは勿論、お持ちのジュエリーを持ち込んでの作成も可能でございます。
ご興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
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