2022年1月7日(金) 18:52
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【商品紹介】ガランテ ダズル SBLA101

個性的なモデルを数多く輩出していたSEIKO GALANTE(ガランテ)
2020年の秋に生産を終了してしまいましたがハナジマに一部在庫ございます。
その中でも超個性的なモデル。通称”ダズル”SBLA101をご紹介いたします。

SEIKO GALANTE SBLA101
価格:1,023,000(税込)

高級時計には相対する存在である【傷】をテーマにして作られた1本。

闘える者であることの証としての傷を全身に纏ったデザインです。
左下7時方向から大きく入った傷が胴とベゼルを抉り2時方向へ削り取っています。
その大きな衝撃にも逃げず、そして傷を負いながらも打ち勝ったガランテスト(ガランテユーザー)をイメージしています。

大きな傷を文字盤だけでなくケース・ベゼルまで表現しているダズル。
ベゼル部分だけみても、ザラツ研磨され歪みなく磨かれたベゼルは
その衝撃によって大きくえぐられ、2種類のつや消しを使って傷を表現。
ケースを囲う4本の円柱も同様に7時以外のものは鏡面仕上げされていますが、一番大きな衝撃を受けた7時位置の1本のみをつや消し仕上げにしています。

と、ここまででも他メーカーの腕時計にはない圧巻の作りこみですが、ケースまでも抉られているのがこちらの1本。
独自のストーリー性を持ち、徹底的にこだわるGALANTEらしい時計作りです。

最大の特徴ともいえるダイヤルの傷は、文字盤を3層構造で表現。
3層からなるダイヤルは傷を負って抉れ、”文字盤”・”ムーブメントを覆う保護層”・”むき出しのムーブメント”が見えています。
ネジの部分はパワーリザーブのメモリになっており、約72時間のパワーリザーブを示しています。
スプリングドライブならではの滑らかな秒針の動きが、傷を負いながらも動き続ける強さを感じさせます。

ヒビは、サファイアガラスの内面側にプリントされており、消えることはありません。
また、回転ベゼルになっているので傷の位置を動かして楽しんでいただけます。

個性を主張する圧倒的な厚みは17.0mm。ケース自体もカッティングがされておりエッジが立っています。
この角度から見ると、ケース自体がえぐれていることがよくわかります。

ベルトは珍しいシャーク革。
さらに、メタリックな仕上がりになっており、重厚感のある腕時計と最高のセッティングになっています。
ただし、シャーク革も他の革ベルトと同様に水に弱いので注意が必要です。


シースルーバックになっており、SEIKOが誇るスプリングドライブムーブメントが。
ローターを始めとする仕上げは特徴的で一言でいえば”ギラギラ”
機械式時計にはない1秒で8回転するローターの動きなど、スプリングドライブならではの動きをお楽しみください。

最後に弊社で撮影した動画をご覧ください。

ーアフターサービスについてー
生産終了と言葉を聞くとアフターサービスが受けられないのではないかと気になるところですが、今後もSEIKOがアフターサービスを行うと明言しています。
ただし、ステンレスブレスに関してはSEIKOのもつ在庫がなくなってしまうと手に入らない可能性が高いです。
こちらのモデルなどをブレスタイプとして使いたい場合などはお早目にご連絡ください。

ハナジマではこちらの黒文字盤(品番)と世界でたった3本しか作らなかった超希少モデル(SBLA100)もそろえております。
超希少モデルSBLA100

また、他のガランテに関しても在庫がある場合ございますのでお問い合わせください。


SBLA101
価格:1,023,000円(税込) 
駆動方式:スプリングドライブ 自動巻き
ケース材質:ステンレススティール
ケースサイズ: 44.9 mm 厚さ 17.0 mm
バンド素材:シャーク
防水:20気圧

03-3652-8740
営業時間10:00~19:00(火曜定休)

オンライン接客もやっております。
オンライン接客はこちら

-スプリングドライブとは-

SEIKOが開発する独自機構。
メカとクォーツのハイブリット。
動力は機械式に用いられるゼンマイを利用し、制御をクォーツを用いて行っており、その精度は脅威の日差±1秒です。
他の腕時計とは異なり、ツーと滑らかに動く病身は”時は刻むのではなく流れるもの”と感じさせます。

以下、スプリングドライブについての細かすぎない程度の解説です。


↑一般的な機械式時計の仕組み
ゼンマイのほどける力を使って機械式時計は動いています。しかし、巻かれたゼンマイはどこかしらでブレーキをかけなければ一気にほどけてしまいます。
これはゼンマイで動く玩具(チョロQなど)を想像してもらえれば分かると思います。
そこで、機械式時計は調速機と脱進機を使ってブレーキをかけたり外したりすることによって制御し正しい時間を刻んでいます。
そのブレーキをかけたり外したりするタイミングを振り子の等時性を使うことによって制御しており、ひげぜんまいとテンプがこれにあたります。


スプリングドライブの仕組み SEIKO HPより

一方で、スプリングドライブはこの制御をICによって行っています。
図の一番左にあるゼンマイのほどける力は、時針や秒針が取り付けられた歯車を介して右上のローターを回転。
ローターには永久磁石が取り付けられており、磁石がコイルに近づくと磁界が変化し微妙な電力を発生、離れると逆方向に微妙な電力を発生させます。(電磁誘導といいます)

ローターは回転しているのでプラスマイナスに電力が発生し、いわゆる交流電気が発生します。

私たちが普段使っている電気も規模の大きさは違えど、回転させ発電を行っており、スプリングドライブも同じ仕組みで発電されています。
ローターの回転によって出来た電気は制御ICを駆動し、その先にある水晶振動子(クォーツ)に電圧をかけると、クォーツは1秒間に32,768回振動するので、そこから1秒を判断。
その後分周回路によって1秒間に8回の基準信号に変換、その基準信号をみてローターが1秒間に8回転(8Hz)するようにローターに磁力をかけることでブレーキをかけ、ローターの回転数を一定数に保ちます。
そうすることによって日差±1秒の超高精度のスプリングドライブが完成します。

スプリングドライブのシースルーバックを覗いてみると8Hzで高速に回転するローターとその隣に減衰された歯車を見ることが出来ます。

腕時計のゼンマイがほどける力を使った小さな発電機を腕時計に組み込んでしまおうという発想という点において
SEIKOが1998年に開発した自動巻き発電クォーツウォッチ”キネティック”も同様かもしれません。
キネティックは自動巻きのローターを増幅させてAGローターを回転させることで電磁誘導を起こし発電。二次電池に充電し動かしています。
メカという部分に関しては自動巻きローター部分しかないので名前からも分かるようにクォーツ機構に寄ったものです。


キネティックの仕組み SEIKO HPより引用

スプリングドライブは機械式時計に近いものなので、機械式時計のメリットを傍受でき、更に誤差が出やすいというデメリットを克服したムーブメントです。
強いて、欠点を上げるのであれば、その複雑さ故に部品も多く、普通の機械式とくらべ少しだけメンテナンス費用が多く掛かるということでしょうか。
SEIKOが手掛けるスプリングドライブ。時計好きであれば1本は持っておきたい機構です。

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